2008/04/07

Aquos-world.com Current Status

このBlogを始めた頃に「There's More to See」というエントリを書いた。

久しぶりにのぞいてみたら「Aquos-world.com」 に模様替えされていた。米、英、独、仏、西、伊、加(英、仏)の7カ国のいずれかを選択すると、aquos-sharp.com/usなどへリンクされ る。以前は、米国(英語、スペイン語、日本語)、豪、中国、仏、独、伊、蘭、露、シンガポール、スペイン、UKという11国別にターゲットされていたが、 今回は上述の7カ国となっている。

参考:There's More To See (Online Ad 2006/09/12)

そこで、Moretosee.com、Aquos-world.com、Aquos-sharp.comの3サイトをAlexaで見てみる。どうやら昨年のQ4に2006年以前からあったMoretosee.comから、Aquos-world.comやAquos-sharp.comへサイト切り替えを行っているらしい。ただし、その切り替え後、トラフィックが伸びていないようだ。新しい2サイトともにグラフ右底に固まっている。
以前の書き込みで指摘したように、社名サイトではなく、ブランド名サイトのためオンライン広告を出すとリーチが伸びるが、キャンペーン期間が終了するとリーチが落ちるという状況で、2007年は、サイトをリニューアルしてトラフィックの増加を計ったのだろうか。折角、なかなか充実したコンテンツを満載してサイトをリニューアルしたけれど期待通りにトラフィックが伸びていないようだ。

QuantcastによるとVisits@Monthは3,913で、Uniques@Monthも6,258しかない。


Source:Quantcast / Aquos-world traffic

もったいない。

さて、Display Searchによると北米のTV販売予想を見ると、2008年をピークに毎年2%、6%、5%と減少してゆき、2011年には2006年と変わらない30.8億㌦だ。今年は中国オリンピックがあるが、それをテコに新しいサイトへ相応のトラフィックを誘導したいし、以降の販売の種まきを行って、クチコミやユーザレビューなども増やしておきたいところだ。
なお、Display Searchは、北米でのHD TVの普及率は2007Q4で25%、08年で33%、11年には65%と予想している。ちょうど、今年から来年にかけてアーリーアダプターからアーリーマジョリティ層に移行するような時期だ。今年このアーリーアダプターとアーリーマジョリティ層にどうしても訴求しておかなければ、以降のシェア争いは何倍ものコストがかかるだろう。
Source:Display Search / Presentation : HD Everywhere (pdf)

一方、EUのSpecial Eurobarometerを見てみると、EU27において標準TVだがワイドスクリーンTVではない家庭は75%、ワイドスクリーンTVだけの家庭は5%、両方を持つ家庭は17%で、各国の現状は以下の通り。ルクセンブルグの13%を筆頭に、オーストリア、ベルギー、フィンランド、オランダと来て、EU27の平均で6%がワイドスクリーン(16/9)を持つ家庭だ。ワイドスクリーンをHDTVとすると欧州はこれからアーリーアダプター層に本格普及が始まるようだ。
Source:EU Special Eurobarometer / E-Communications Household Survey 2007 (pdf)

さて、Aquos-world.comやAquos-sharp.comから米国や欧州の各国に露出しようとしているAquosだが、Google Trendsを見るとどうも旗色が悪い。全体の検索実績はBraviaがAquosを大きく上回っている。

日本の検索実績ではAquosがBraviaを圧倒し、米国とカナダはAquosが少し上回っているが、これは累計だ。日本での優勢は変わらないが、2007年末から今年にかけて両国ともにBraviaがAquosを上回っている。
Source:Google Trends / Aquos + Bravia

どうやら長くなりそうなので、続きは次回以降へ「To be continued」。

2008/04/04

Social Networking Profile by Ofcom

Ofcom(英国情報通信省)がソーシャルネットワークユーザの調査を発表した。

それによると英国でのSNSの普及が非常に進んでいるのがわかる。8~17歳の49%、16歳以上のインターネットユーザの22%は自分のオンラインプロファイルを持っている。また平均すると1.6サイトにプロファイルを置いている。そしてソーシャルネットワークユーザを5つのプロファイルに分割している。
  • Alpha Socialisers
    多くは男性、25歳以下、複数サイトを短時間で行き来し、新しい人に出会い、楽しんでいる
  • Attention Seekers
    多くは女性で、写真を投稿し、他のユーザからの注目やコメントをもらうために利用している
  • Followers
    男女ともにすべての年代で、友人・知人に遅れないようにと利用している
  • Faithfuls
    男性中高年、および20歳以上の女性で学校、大学の昔の友人との親交を暖めるため利用している
  • Functionals
    多くは中年男性で、特定目的のためにサイトを利用している
さて、SNSとしてはFacebookが最も人気で、MySpaceとBeboが続いている。ただし、8~17歳に限るとBeboがトップとのこと。

Source:Ofcom / Social Networking
Source:Ofcom / Presentation (summary pdf)

サマリでは各プロファイルを説明している。ただ、別にフルレポートがあり、これは72ページものなので改めて別途紹介する。

2008/04/03

Brian Paddick on Twitter

BlogPulse.comでは毎日Top Linksを発表している。3月31日のランク12位にロンドン市長候補のBrian Paddickが、Twitterを使ってインタビューを受けるという話が入っている。

12.
Twitter: What are you doing? (citations)

.... excellent: a candidate of mayor of London will become the first UK politician — and possibly the first politician anywhere — to be interviewed on Twitter. London voters can follow the candidate, Brian Paddick, and post questions to him (@brianpaddick) on Twitter. I love quotes like this: “My Twitter interview will let people put questions directly to me about any topic related to the election.” Such a simple phrase, yet one not uttered by any US presidential candidate.....

インタビューするにはTwitterのトップにフィーチャーされている彼の「Follower」になり、4月3日から8日の間に「d brianpaddick」、そして質問を打ち込めばいい。彼のWebサイトは下をクリック。


ビデオBlogを始めた英保守党党首のDavid Cameronや、わが子の出産をライブ中継したPaul Saarinenも紹介した。が、政治家で選挙にTwitterを使うのは初めてとなる。どんな質問、回答、激論になるのか楽しみだ。

彼らが新しいメディアを活用する積極性はどこから産まれてくるのだろう。既存メディアの訴求力が落ちているため、致し方なくという側面もあるだろうが、有権者が今、会話を行い情報やアイディアを交換、共有しているサイバースペースの価値を見る眼があるのだろう。既存メディアの亡霊に引きずられ、メディアシフトに対応できないラガードと、アーリーアダプターやアーリーマジョリティの勢いを比べた時、どのメディアが最も訴求力を持つかは明らかだ。

この価値を見る眼は何も政治家だけが備えているべきものではない。

Source:BlogPulse / Top Links
Source:Brian Paddick Website
参考:Baby Birth Live on Twitter (Online Ad 2007/08/07)
参考:Europe's Politician Embrace Web 2.0 (Online Ad 2006/11/09)

2008/04/02

Green Message or Greenwashing

Nielsen//NetRatingsが、Blog社会のオンラインユーザは環境的な持続可能性に対する企業の透明性を強く求めているという報告を出してきた。

オンラインのバズでSustainabilityは2007年に50%も増えている。Ad Ageが伝えるところでは2006年9月から106%増の83,000件、2007年12月には172,000件に達したそうだ。年初はグローバルウォーミングが話題の中心だったが、トピックは個人的なリサイクル、リユースなどにも広がりを見せている。

ただし、「Greenwashing(見せ掛けの環境保護姿勢?)」には厳しい目が向けられており、Greenwashingに関する25%の内容は企業の相反する行為が取り上げられている。

例えば、GEは「Ecomagination」でつとに有名だが、Blogger達はエネルギー効率に関してGEを押さえてWhirlpoolを上位としている。また「fair trade」コーヒーに関しては、Starbucksを押さえてDunkin' Donutsが上位としている。Dunkin' Donutsがめったに100%「fair trade」のコーヒーだと宣伝しないのに対してStarbucksは過剰なリッピサービスだとしている。

Starbucksに関しては何度か取り上げたが、既成オン+オフラインマスメディアが取り上げなくてもStarbucksの本音と建前はBlog社会ではよく知られた話だ。

Source:Nielsen//NetRatings / News Release (pdf)
Source:Ad Age / Do People Care About Your 'Green' Message? Yes
参考:Fair Trade (Online Ad 2006/12/06)
参考:Make Trade Fair Email Campaign (Online Ad 2007/01/16)
参考:Starbucks finalized Agreement with Ethiopia (Online Ad 2007/08/02)

しかし、企業として環境保護を実践しようとしてもグローバルに展開したサプライチェーンの隅々に目を光らせ、実践的先駆者として実績を上げて行くのも簡単なことではない。ただし簡単ではないが、企業として何を今実践しており、次のステップのタイムフレームをどう描いているかを伝えることはできる。

Ad Ageが伝えるPatagonia(衣料品メーカー)がFootprint Chronicleで示している姿は最低限の情報開示ではないだろうか。例えばEco Rain Shell Jacketが環境に与えるいい点、悪い点、Patagoniaのスタンスを明示している。カリフォルニアでデザインされ、日本の帝人ファイバーが松山で製造、ハノイで縫製され、ネバダの配送センターまで2万2千㌔を輸送されるサプライチェーンも明示している。このデザインから配送センターまでの全工程で排出される二酸化炭素排出量6.5㌔、廃棄物は142㌘、63Mジュール(18KW)のエネルギー消費までも明示している。(下をクリックでオリジナルサイトへ)

Source:Patagonia / Footprint Chronicles

話は変わるが、Brandchannelの「2008 Brandjunkie Survey Result」で、「どのブランドが本当にグリーン(になる)なのか?」という調査があり、ToyotaやBPが選出されているが、トップは空席だ。辛口コメントを見ると、やはり調査に協力した世界107ヶ国、約2,000人のBrandchannel読者(74%はマーケティング関係者)も本音と建前の使い分けを見逃してはいない。

Source:Brandchannel / The 2008 Brandjunkie Survey Results

グリーンは錦の御旗だが、Greenwashingでは底を見透かされる。また、Patagoniaのようにオープンで公正、公平な情報開示がなければ真の評価もついてこないのでは...。

2008/04/01

Blogger User Support Status

BloggerのUIが2月あたりからおかしい。普通なら「保存」と表示されるべきところが「SAVED」や「SAVE NOW」、「プレビューを隠す」が「Hide Preview」になっている。
いつか直るだろうと期待していたが、その気配もないので先週、Blogger Help Groupに書き込んだが、回答はまだない。

以前なら直接、Bloggerへemailを送ることができたのだが、今はBlogger Help Groupという善意のユーザグループが救いの手を差し伸べてくれるのを待つだけだ。先週末にGoogle.comからこのBlogにアクセスがあったので、何か対応があるかと期待したが何もない。

これがBloggerの各国語サポートの実情だ。

2008/03/31

Human Face on Your Company

毎週木曜日、NYTimes.comのCircuitsにDavid Pogueがコラムを書いている。

今週は、何週間か前に開かれた広報業界のコンファレンスでWeb 2.0について講演した際のことから書き始めている。彼の講演の前に、司会者が「PRに関連する質問」を訊ねたところ、「あなたの会社(あるいはクライアント)はなぜ、Web 2.0のメリットを活かしていないのか?」という質問があった。それに対して132の回答が出席者から出た。(質問も回答も会場の人数分準備されている無線PCから入力され、正面のスクリーンに瞬時に表示される)
  • 予算が十分ではない
  • (Web 2.0が)よく分からない
  • 技術スタッフがいない
  • 人手が足りない
  • 目に見える投資リターンがない
  • 嘲笑されることが不安
  • 中傷されることが不安
  • いつまで続けられるかが不安
  • 炎上してしまうことが不安
日常、Blog、SNS、掲示板などでやらせ、あおり、誹謗中傷、生活情報暴露、荒らしなどを見聞きしているだけにこれらの不安ももっともだ。

しかし、とPogueは次のように書いている。少し長くなるが引用する。

企業が外部へ発信しようとするイメージはどんなものであれ、個性や不安定要素を持ち個人生活を送っている普通の人間が造り出している。だが、マーケティングやPRチームがその企業イメージをピカピカに磨きたて、コントロールし、最終製品パッケージとして送り出しているため、一般市民は企業イメージに人間性を見出せない。

企業がWeb 2.0の可能性を受け入れたとすると、一般市民とよりカジュアルで、荒削りな形で接することになり、結果としてあげつらいは減ることになる。Web 2.0は過去になかったほどダイレクトに、より信頼を得る通信チャネルを提供するわけだ。

それはBlogだけではない。Podcastsかもしれない。あるいはビデオ(iPhoneをミキサーでブレンドした会社、WillItBlend.comはへアマチュアビデオを投稿することで売上を3倍に伸ばした)かもしれない。貴社の個性、ロゴ、音楽や製品を使ったマッシュアップを一般市民に許可しなさい。製品開発サイクルでのフォーカスグループ、破棄されたデザイン、従業員のビデオなど内部に目を向けてみてはどうですか?

当然、こういったものは調整しなければなりません。ということはすぐに目に見える投資効果がないにも関わらず、予算が必要なわけです。すなわち、みんなの仕事が増えるわけです。

でも、信頼、好意、肯定的な注目が得られます。(ピカピカのイメージを脱ぎ捨てて)「会社に人間の顔」を着せてください。そうすれば、他の方法では決して見えなかった顧客に関する情報を得ることができるのです。

Source:NYTimes.com Circuits / Are You Taking Advantage of Web 2.0?

この「会社に人間の顔」をという彼の言葉は非常に重い。

2008/03/28

PPC Magic

HubSpotがGoogleのAdWords、PPCの面白い試算をしている。

そこでHubSpotが試算に用いた「weight loss」を「ダイエット」に置き換えて試算してみる。まず、Google Traffic Estimator Sandbox へ行ってキーワードを入力してみる。

次に「Continue」をクリックすると、キーワードごとにクリック単価、推定ポジション、推定クリック数、推定コストが算出される。

Source:HubSpot / How to Size Up a Market in PPC

ダイエットというキーワードで平均単価206~278円、3,500~4,400クリック@日、72万~122万円@日という結果だ。ここに50社とか、100社の競合がいれば単価、コストは上がっていく。「ダイエット」を競るのは数百社に上るだろうから、SOHOやパパママストアでは大手資本には太刀打ちできない。

また、キーワードコストをかけて売ろうとするダイエット補助食品が5,000円、粗利が4,000円、コンバージョン率が1%とすると、100クリックのうち99クリックは販売に結びつかない。260円を高値とするブロードキーワードなら、初めての売りが立つまでに約25,000円を払わなければならない。そして一日で考えればその約21倍、52万5千円を支払うことになる。一日10万5千円の売上をあげるためにその5倍を支払うことになる。

[ダイエット]というEXACTキーワード(524円x253)なら13万2千円@日だから、粗利が4,000円であれば33個の栄養補助食品が売れなければ収支は均衡しない。253回のクリックで33個の販売だから、コンバージョン率は13%という高率になる。こんな左団扇の生活があるのだろうか?

大手資本にしてもこれだけのコンバージョン率を上げることは不可能ではと思わせるし、PPCがローーーーーーングテールに欠かせないツールだとしても費用効果を納得させられないのではと思える。

Marketing Sherpaの「Search Marketing Benchmark Guide 2008」によれば、PPCを強力な戦術とするのが16%、効率的なROI手段だとするのが35%もいるが、本当にそうなのだろうか。どなたかPPC、SEMに詳しい方、説明していただけませんか?
Source :Marketing Sherpa / Search Marketing Benchmark Guide 2008 (pdf)

2008/03/27

HP Disaster Proof Solution

昔から強靭、強固なディスクアレー、サーバ、ネットワーク機器を打ち出すためにハンマーでたたいたり、銃で打ち抜いたりといったパターンがある。

今回が違うのは、通常起こりえる自然災害をシミュレートしていることだ。例えば天然ガスパイプラインから漏れたガスに引火してデータセンターが木っ端微塵になった場合を想定し、プライマリデータセンターとバックアップデータセンターでのフェイルオーバーを取り上げている。

金魚のフェイルオーバーにかかった時間が294秒というのは余計だが、Open VMSが13.71秒、Non stopが33.96秒、HP-UXが72.63秒、Windowsが104.33秒、そしてLinuxが113.71秒と、すべて2分以内でバックアップセンターが立ち上がっている。

迫力と緊迫感のある映像で聴衆を惹き付けるのだが、如何せん、6分を越える長尺なのでYouTubeにアップされてから1年たっているが視聴数は2万を越えただけだ。だが、面白い。


Source:YouTube / HP Disasterproof

2008/03/26

Skyrock.com in France

昨日、ForresterのSocial Technographics Profileについて書いた。

参考:Social Technographics Profile (Online Ad 2008/3/25)

そこで仏のOJDが公査しているSNS、SkyRockのデータを見てみる。下のトップ画面には、14,679,298Blog、5,134,472プロファイル、6,553Chatter Onlineと表示されている。結構どころか、非常に大規模なサイトだ。
(下をクリックでオリジナルサイトへ)
下は2007年の第5週から2008年の第8週における週ごとのアクセスユーザ数だ。バカンスシーズンである2007年第32週に895万と底を打っているが、今年の第8週に1,281万人とピークを迎えている。今のところは右肩上がりの増加傾向が見える。
そしてビジット数を見ると2008年1月で2億500万、2月に少し下がって2億300万となっている。2007年の1月が分からないがグラフにある2月は1億4,722万と年間で最低だ。それからすると2008年2月の減少は季節要因なのだろう。
最後にPVを見ると驚くしかない。2007年の2月に34億1,437万で、今年の2月は58億8,412万と72%強の伸びを示している。
Source:OJD / Skyrock.com (pdf)

Skyrock.comのユーザ数、ビジット数、PV数を見るとForresterが言うように欧州の消費者、少なくとも仏のユーザは「Inactives」でもないように見える。Skyrock.comの数字は、日本のMixiと比べてもまったく遜色がない。いや、人口が日本の半分程度の6,370万しかない点を考えると、Mixiの倍の活況を呈しているといってもいい。

OJDにはDailymotionは加盟していないようでデータがない。が、AlexaでDailymotionを見ると、アクセスランク28位、リーチは16,000@million、3ヶ月平均で23%アップとなっている。Skyrock.comとDailymotionだけを見ても、「Active」な仏のユーザ像が見えているように思える。

本当に欧州の消費者は「Inactives」が多いのだろうか?

と、ここまで書いてきて、今朝確認したところGroundswellのProfileツールが使えるようになっていた。そこで、仏、男性、18-24歳に限ってProfileを出してみると、「Creaters」、「Critics」、「Spectators」が増加し、「Inactives」が減っている。(棒の途中にある白線は性別や年代を指定しない時のプロファイル)
性別や年代のフィルターをかけて詳しく確認する前にツールが消えていたため、早とちりをしたようだ。昨日書いたように「Forresterが言うSocial Technographics Profileと、Hitwiseがデータとして示すトラフィック増加傾向があっていない」ということはなく、SNSは若年層(18-24歳)が中心となって急速に欧州でも普及している。ただ、年齢、性別を指定せずプロファイルを出すと「Inactives」が増加しているだけだった。

2008/03/25

Social Technographics Profile

ForresterのGroundswellというBlogが面白いツールというか、データを紹介している。
(昨日までは、スカスカと動いていたツールがあったが、今日、確認してみるとツールが消えている。どうしたんでしょう?Forresterさん?)

このSocial Technographics Profileは、どのように人々がソーシャルテクノロジーを利用するかに応じて「Creators」、「Critics」、「Collectors」、「Juniors」、「Spectators」、「Inactives」という互いにオーバーラップする6つの参加レベルを定め、分類している。そのプロファイルをベースとして米、欧、英、仏、独、豪、中国、日本、韓国の消費者を分析した結果を見ることができる。
(クリックでオリジナルへ)
各国別に「Creators」を見ると韓国が38%で最高、日本が23%で続いている。それに比べると欧州10%、英9%、仏10%、独8%だ。「Creators」はソーシャルコンテンツを作成する人々だ。Blogを書いたり、ビデオ、音楽などをアップロードするわけだ。このプロファイルで見ると欧州の消費者はまだソーシャルテクノロジーを使いこなすレベルまで至っていないように見える。

また、コンテンツを作成も、消費もしない「Inactives」は伊が57%、豪が56%、欧州で53%となっている。どう見ても欧州や豪の消費者はソーシャルテクノロジーに無関心のように見える。本当にそうだろうか?

なお、性別、年代別のフィルターをかけで、国別のインデックスを見ることもできる。

6つの参加レベルの詳細は、以下のスライドをどうぞ。
Source:Forrester / Groundwell Profile tool
Source:Forrester / Social Technographics Ladder

つい最近、HitwiseのUKやAsiaのSNSレポートを紹介した。UKのレポートではSNSへのトラフィックは増加を続け、SNSから他カテゴリサイトへのアップストリームトラフィックも増えている。「Creators」が9%しかいないとされるUKだが、それではUKのユーザはどの国のコンテンツを消費しているのだろう。

Asiaのレポートでは豪のトップサイトはMySpaceで44.16%のシェアを占め、カテゴリとしてのSNSは他カテゴリを押しのけて過去1年間で1.8%ポイントも上昇している。「Inactives」が56%とされる豪でSNSが満開の春を迎えているように見える。

Forresterが言うSocial Technographics Profileと、Hitwiseがデータとして示すトラフィック増加傾向があっていない。

参考:Hitwise Asia SNS Report (Online Ad 2008/3/6)
参考:Impact of Social Networking in the UK (Online Ad 2008/2/1)

2008/03/24

SEM Insights into B2B Buyers

先日、EnquiroとOmnitureが開催したWebinarを視聴した。

その中で購買プロセスの全段階で、オン+オフラインにおけるB2Bバイヤーへの影響ファクターとして次のスライドを使っていた。
B2Bバイヤーが影響を受けるトップは、ベンダーのWebサイトのコンテンツであり、その次に影響を受けるのは同僚のクチコミとなっている。WOMはその他にも友人WOMと有料コンサルタントのWOMが上位8位までに入っている。

WOMはオフもあれば、オンもある。そのWOMの元になったソースもオフもあれば、オンもあるだろう。どちらにしてもWOMの元になる情報、コンテンツをいかに発信し、消費してもらうかが鍵であることに間違いはない。
次に面白かったのは、調査対象者のB2Bバイヤーの約四分の三はオンライン広告に目もくれず、オーガニック検索結果をクリックしていることだ。
  • 74.2% オーガニック検索結果
  • 12.2% PPC広告トップ
  • 6.5%  PPC広告右
  • 0.2%  PPC広告ボトム
他の調査でもだいたい75%はオーガニックをクリックしているようだ。もの売りで、ロングテール系で、他に露出のしようがないSOHOやワンマンショップ なら検索エンジンしか使いようがない。しかし、B2BバイヤーへのタッチポイントはSEMというよりは、やはりSEOだろうし、いかにして露出を拡散し、 共有、再発信してもらうかだろう。
Source:Enquiro Research / Search Marketing Insights into B2B Buyers

2008/03/21

Motorola Solution Campaign

Motorolaが新しく、「Technology That's Second Nature.」というキャンペーンを開始したとBtoB Onlineが伝えている。

現実社会で出会う様々な事件、事故、災害がある。そこでバーチャル都市を構築し、例えば大規模火災発生モニター、消火作業、避難、通信指令センターなど、様々な場所や局面で使用されるMotorolaの多様なソリューションを紹介している。
(クリックでオリジナルサイトへ)
Source:BtoB Online / For Motorola, it takes a city

このキャンペーンはユーザに製品の技術仕様を紹介、説明するものではない。警官、消防士など災害発生に際して、活動する人々が直面する状況にどのように対処してゆくかをバーチャル都市の中で紹介している。

例えば停電のため競技場から大人数の人間を避難させるケースでは、警察指揮官はMotorolaのデジタル無線機、タフなノートPCを使って避難計画を練り上げる。緊急医療チームのテクニシャンはMotorolaのPDAを使って病院と連絡、電力会社はMotorolaの顧客サービス要請システムを使って交通およびワークフロー要求を管理するといった現場でのソリューションを紹介している。

メーカー、ベンダーがこう使えという仕様書ベースではなく、ユーザセントリックなキャンペーンに仕上がっている。また、従来とは違い、Motorolaはオンライン広告素材を最初に制作した。その後、紙媒体、DM、パンフなどオンラインキャンペーンを補助するマーケティング分野用の素材を制作したそうだ。

このユーザセントリックで、オンラインセントリックなキャンペーンはQ1は北米、以降、グローバルマーケットで開始されるようだ。

以前にもMotorolaのキャンペーンを紹介しているが、前回はB2Cだった。今回はB2Bにおけるユーザ体験ベースのソリューションキャンペーンとなっている。

参考:New Motorola Campaign Go Beyond the Banner (Online Ad 2006/12/1)

2008/03/19

Blog in China

CNNICによれば、2007年11月末の中国で、4,700万人のBloggerが7,282万のBlogを書いているようだ。

ということは「中国の30人に一人はBlogを書き、インターネットユーザの四人に一人はBlogを書いていることになる」とニュースリリースに書いている。グラフがないので箇条書きで紹介する。
  • Blogger総数
    • 2006年末      1,750万人
    • 2007年11月末   4,700万人 (約1年で3,000万人近くBloggerが増加!!)

  • アクティブな
    • Blogger 約1,700万人(Blogger総数の36%)
    • Blogサイト 2,875万

  • Blogger男女比 (実際の中国の人口比では男性55%、女性45%)         
    • 男性 43%
    • 女性 57%

  • Blogコンテンツ
    • 47% 個人的な日記、記録

  • Blogアクセス目的
    • 娯楽 43%

  • Blogの信頼度
    • 63% オンラインニュースサイトを信頼
    • 20% Blogを信頼
Source:CNNIC / Weblog in China

昨年、中国だけで約3,000万人のBloggerが増えたということはとてつもないことだ。2007年4月付けでTechnoratiのSifyが発表していたデータを見ると、Blog総数を約7,000万、言語別シェアでは日本語が37%でトップ、そして中国語は8%とされている。

多分、今年の4月か、5月にはSifyが最新のデータを公開してくれるだろうから、大きく様変わりしたBlogs界を見ることになるだろう。

Source:Sify's Alert

2008/03/18

Broadband in China

CNNICから新しい統計データが出ている。

昨年12月に46,300人を対象に行われた調査だ。それによると2007年末で中国のインターネット人口は2.1億人、2007年1年間で7,300万増、2007年6月から4,000万増だという。そして平均すると一日に20万人増えている。日本の地方都市ひとつ分のインターネットユーザが一日で増えているという強烈な増加ペースだ。
そのおかげで普及率は2006年12月の10.5%、2007年6月の12.3%から急上昇し、12月には16%に達している。
さて目を惹くのは、中国でのBB普及だ。1億6,338万人がブロードバンドユーザとしている。以前「Internet in China」でCNNICの2007年7月発表資料をベースに他媒体との比較、IMとemailなどを紹介した。その時には気づかなかったが、その資料ではBBユーザ数を1億2,240万人としていた。

参考:Internet in China (Online Ad 2007/9/12)

しかし、Point Topicの2007年Q3の資料を見ると中国のBBユーザを6,306万、米国は6,550万としている。その差は246万だ。そしてQ3に増加した中国のBBユーザ数を350万以上としている。同時期のUSの増加ユーザ数は209万だ。Q3で差が141万も縮まっている。
Source:CNNIC / The 21st Survey Report (pdf)
Source:Point Topic / 2007Q3 (pdf)

CNNICのグローサリにはブロードバンドもナローバンドもないため、どこまでをBBで、どこまでをNBとしているのか分からない。しかし、CNNICのデータを使わずとも中国のBBユーザ数が2008Q1には必ず米国を抜いて世界トップになるのは確実だろう。

さて、中国では2005年に1億7,670万人が英語を学び、1億3,700万人の小学生が英語を学ぶことになると随分昔に書いた。WTO加盟、そして今年8月のオリンピックと中国での英語熱は留まることを知らない。当局による検閲はあるが、多様な情報ソースへのアクセスを可能とするインターネットで消費するコンテンツは中国語だけだろうか?圧倒的な中国BBユーザが消費するのは英語コンテンツになるのではないだろうか?

参考:Lingua Franca & Internet/Online Marketing (Online Ad 2006/8/29)

2008/03/17

TweetVolume

この頃、ちょっとTwitterずいているが、Twitterユーザが入力したキーワードの回数をグラフにしてくれるTweetVolumeという面白いツールがあった。

さっそくゲーム機、Wii、PS3、Xboxの3ブランドで試してみた。
次に、JapanとBricsだ。Source:TweetVolume

以前、「Twitter Web Traffic and Twittermeter」で紹介したTwittermeterと組み合わせると少しは面白いグラフが描けるかもしれない。
ただし、残念ながらダブルバイトには対応していないようだ。

参考:Twitter Web Traffic and Twittermeter (Online Ad 2008/3/4)

2008/03/14

Mindset Shift Required-2

Green Peaceのゲーム機グリーンキャンペーンだが今までのところ3社のCEOに送られたメール数は以下の通り。
  • PS3    1,724
  • Xbox   1,567
  • Nitendo 2,033
昨年の12月から開始されたにしては3社ともにまだ少ないようだ。


さて、Green Peaceが行ったAppleのiPhone向けキャンペーンを「Greenpeace Ranks Apple Last in Greenness」で紹介した。その時点でAppleのCEO、Steve Jobsへ送られたメール数は、43,034だった。その後、2007年5月2日にJobsが公開したオープンレターを「Panasonic and LGE will be the Worst in Greenness」で紹介した。

「製品からの有害化学物質排除、製品のリサイクルに関してAppleは、リーダーではないとある環境団体から批判されて」という書き出しから始まり、「将 来計画を声高に言いつらうことはAppleの方針ではない。しかし顧客、株主、従業員そして業界に対して語られていない面があり、ステークホルダーがそれ を求めるのも尤もだ」として、有害化学物質排除と製品リサイクルに関して説明している。

参考:Greenpeace Ranks Apple Last in Greenness (Online Ad 2007/4/09)
参考:Panasonic and LGE Will Be the Worst in Greenness (Online Ad 2007/5/7)
参考:Greenpeace Ranks Nintendo Last in Greenness (Online Ad 2008/1/28)

単なる環境保護団体であるGreenpeaceに何を言われても、Appleの広報が言うように「このランキングを拒否する」のもいいし、今までの取り組みを説明するだけでもいい。Emailのホワイトリストを作ってそれ以外は迷惑メールとして隔離しておくのも可能だ。しかし、なぜ、AppleのCEOはオープンレターを出してまで説明したのだろう

「Mindset Shift Required」で紹介したP&GのCMO、Jim Stengelが次のように述べている。

「消費者は、信頼に基づき"正直で"、"本物の"関係を切望している」、だから「我々に必要なのはマインドセットの切り替え」であり、「消費者にとり何が 重要なのか、どうすれば誠実に消費者と関係できるのか。我々は本当のパートナーシップを構築するにはどうしたらいいかというマインドセットに切り替える必 要がある」

今やグリーン抜きにモノづくりやサービスはありえないし、企業単独ではなくSCMをひっくるめてグリーンを追い求める顧客も無視できない。また、顧客とオープンに対話する姿勢も求められられている。これを実質的に理解するのか、理解しないのか。Greenpeaceのグリーンキャンペーンだけではなく、多様な局面で判断が求められる。

参考:Mindset Shift Required (Online Ad 2007/3/7)

2008/03/13

Nissan Qashqai

GuardianがNissanのQashqaiの広告キャンペーンを取り上げている。
(クリックでGuardianへ)

それよりもMakingのほうが面白いかもしれない。さて、この撮影で壊した車の台数は?

Qashqaiは同じだが、別の広告がYouTubeに上がっていた。こちらの方が個人的にはお勧めだ。


Source:Guardian / Nissan ad brings city to life

2008/03/12

SNS World Map -2

以前、紹介したValley Wagの「World SNS Map」だが、Le Mondeがもう少し分かり易いマップを出している。(クリックでオリジナルへ)

参考:World Map of Social Networks (Online Ad 2007/8/14)

Le Mondeは、大陸ごとに各SNSのユーザ数も出しており、Valley Wagでは影も形もなかったMixiも出ている。しかし、Mixiの発表ではまだ1,331万人のはずだが3,600万ユーザとされている。

Source:Le Monde / A chaque continent ses preferences
Source:Mixi / 2007年度第3四半期決算説明資料

2008/03/11

Twitter in Plain English

以前、Common Craftの「Social Bookmarking」を紹介したが、今度は、「Twitter」版が出ている。



Source:Common Craft
Source:Viral Video Chart / Twitter in Plain English
参考: Social Bookmarking in Plain English (Online Ad 2007/8/22)

2008/03/10

TNS Aquired Compete.com

Compete.comが7,500万㌦でTNSに買収された。

TNSといえばEOS Gallup Europeとともに、EU内での健康、失業、環境、開発、貨幣、EU統合など様々なトピックに関する一般市民の声を調査して多様なEurobarometerとしてまとめている。この買収によりTNSは、オンライン消費者の行動が購買意思にどのように影響しているかを明らかにし、オンラインおよびオフラインのマーケティング効果を向上させるとプレスリリースで書いている。

期待したいことがひとつある。Competeはアクティブな200万ユーザ(Competeツール利用者)、ISP/ASPパネルなどをベースとしてオンラインのデータを収集している。しかし、この大半は米国のものだ。そこに全世界のインターネットユーザ、ISP/ASPなども追加して全世界のインターネットユーザの検索行動、検索キーワード、サイト比較などのデータを提供して欲しい。

すでにCompeteは、Site Analyticsで登録ユーザには5サイトの比較データを無料で提供している。
また、Search Analytics (Beta) では、Site Referrals、Keyword Destination、Compare Siteという分析ツールを提供している。ただし、これは10クレジット以内であれば無料だが、それ以上は有料ということになる。

しかし、クレジットを使わなくても例えば、Nintendo.comへアクセスした検索キーワードのトップ5、キーワードごとのアクセスシェア、キーワードごとのサイトでの滞在時間インデックス、特定キーワードが誘引したユーザ数と滞在時間を組み合わせたエンゲージメントインデックスは見ることができる。
Source:TNS /TNS extends digital capability through acquisition of Compete
Source:Compete / Brilliant! TNS buys Compete

TNSが買収したからには、少なくとも欧州のISP/ASPパネルなどを追加してくるだろうし、ツールバー利用者を増やすプロモーションも考えられる。米国だけではなく欧州のインターネットユーザの検索行動、エンゲージメントなどの精度が上がってくることは期待できる。

そして、欧州だけではなくアジア、特に日本でのパネルやユーザ増加も進めて欲しい。